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- 歯周病治療
Perio軽度歯周病から重度歯周病の治療まで
幅広く対応しています
歯周病は日本の成人に広く蔓延している病気です。初期段階では気づきにくいので、症状があらわれたときにはすでに症状が進行していることがほとんどです。そして「歯周病は治らない」と思っている患者様も少なくありません。しかし、進行段階に合った適切な処置を行うことができれば、多くのケースで改善がみられますので、諦めないでください。
埼玉県坂戸の歯医者「富士虎ノ門歯科医院」では、歯周病治療の経験が豊富な歯科医師が在籍していますので、他院で抜歯を宣告された歯でも救うことができるかもしれません。お気軽にご相談ください。
当院には日本歯周病学会認定の
歯周病専門医が在籍しています
日本歯周病学会は、歯周病を研究し、治療や予防の知識を深め実績を積み、日本人の保健の増進に寄与する学会です。常に進化・発展する歯科医療の情報や技術のアップデートを重ね、軽度だけでなく重度歯周病治療も行うスペシャリストを育む集団です。当院では取得が難しい歯周病専門医が大学病院で長年培った経験と知識をいかして治療します。
できるだけ歯を残す
歯周病の治療プログラム
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STEP1 精密検査
初診の際には問診に時間をかけてお話を伺います。さらにさまざまな精密検査を実施し、治療によって歯を残せる可能性がどのくらいかを診断します。
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STEP2 基本治療
歯ブラシ歯と歯ぐきの溝に付着するプラーク(歯垢)や歯石を除去し、咬み合わせ治療も行います。また、ブラッシング指導をして毎日のセルフケアにつなげていただきます。この基本治療の段階で根本的な原因を徹底的に除去します。軽度歯周病の方は基本治療だけで改善します。
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STEP3 再生療法
基本治療で歯周組織の回復が得られないときには歯周外科処置を行います。中等度から重度歯周病の方は再生療法を行う事で改善させられます。
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STEP4 メインテナンス
再発しやすい歯周病は治療後のメインテナンスも大切です。毎日のブラッシングとともに定期健診を受けましょう。
進行度に合った治療
軽度歯周病の場合
歯と歯ぐきの溝に汚れが付着し、歯ぐきが炎症を起こした状態です。進行すると歯を支えるまわりの組織の顎の骨が壊れていきます。軽度の場合は、付着するプラーク(歯垢)や歯石を除去して、丁寧なブラッシングを続けると改善がみられます。
重度歯周病の場合
歯周病が悪化すると歯ぐきが下がり、歯を支える顎の骨がさらに溶けます。骨が大きく損なわれると支えを失った歯が抜け落ちてしまうのです。外科治療を含めたさまざまな処置で回復しないときには、歯を温存するための歯周組織再生療法が必要です。ただし、あまりにも進行し過ぎた歯は歯周病専門医でも残すことはできませんので早めの受診をおススメします。
歯周組織再生療法
通常、失った顎の骨はもう元には戻りません。しかし特殊な薬剤の塗布により顎の骨の再生が可能になっています。再生療法には繊細なテクニックが求められるので、経験豊富な歯周病専門医による施術を受けることをおすすめします。
歯周組織再生療法の種類
リグロス
歯周病によって垂直方向に骨が溶けているときに、線維芽細胞増殖因子を使って顎の骨の再生をはかります。骨移植が不要な歯周病などには保険適用が可能な療法です。
保険治療でも
再生療法が受けられます
歯周組織再生療法の1つとして、「リグロス(商品名)」という遺伝子組み換えによってつくられた線維芽細胞増殖因子を使って顎の骨の再生を促す療法があります。適応症がかぎられますが保険診療での治療が可能です。
エムドゲイン
エナメルマトリックスという豚の歯胚組織から抽出したタンパク質の「エムドゲイン」により骨の再生を促します。広範囲の欠損や骨移植との併用が可能です。保険適用外です。
歯周組織再生療法の流れ
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1 手術前に行う歯周基本治療
検査診断を行い、歯周病の根本原因を除去し基本的な治療を行います。治療の期間は軽度の方で1か月、中等度の方で3か月、重度の方で6か月かかります。
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2 手術
局所麻酔後、歯ぐきを切開し歯根から剥離して歯面をきれいにします。そして「リグロス」または「エムドゲイン」を塗布し縫合します。手術当日は恥しい運動やアルコールの飲酒など血流が良くなることは禁止しています。次の日からはお仕事やお食事等、普段通りの生活ができます。術後2,3日腫れる事があります(重度歯周病の手術の場合は1週間程度腫れます)。
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3 消毒 抜糸
1週間後に消毒、2週間後に抜糸を行います。歯ブラシは抜糸後から行えます。
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4 メインテナンス
再生した骨は歯周病に感染するとまた溶けてしまいますので、毎日のケアとともに定期的なメインテナンスが欠かせません。当医院では3か月に1回のメインテナンスプログラムを実施しております。
症例紹介
歯周基本治療だけで改善した1症例
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治療前
治療前左下5番は根尖まで骨が溶けていて通常は抜歯と判断する。
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治療後
左下5番以外に重度に骨が溶けている歯が無かった為この歯だけに過剰な力が加わっていると判断した。そこで1~2カ月上の歯と咬まないように残根上にした結果骨が復活してきた。ブリッジによる負担過多が原因であった為欠損部はインプラントにて補綴を行った。
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患者さまの主訴 | 歯周病があると他院で言われた |
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治療内容 | 左下5番歯周基本治療のみ(根管治療、咬合調整)左下6番欠損部インプラント治療 |
患者様の年齢 | 52歳 |
患者様の性別 | 女性 |
治療期間 | 1年 |
治療にかかった総額 | 650,000円(インプラント治療1本、ジルコニアクラウン2本) |
治療する際に起こる メリット |
抜歯と判断された左下5番を保存することができた。 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
基本治療のみでここまで骨が戻ってくる事は珍しくこのようにいかないケースもある。 |
重度歯周炎患者に再生療法及び全顎的治療を行った1症例
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治療前
歯列不正が著明でこのままだと咬合性外傷で歯周病の進行が止められない。レントゲン写真では垂直性骨欠損が多く認められた。
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治療後
正常なかみ合わせを得ることができ骨レベルも平になり安定した予後が得られた。
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患者さまの主訴 | 歯が揺れてきて歯並びが悪くなった |
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治療内容 | 歯周基本治療(ブラッシング指導、スケーリング、抜歯、う蝕治療、根管治療、不良補綴物の交換)矯正治療(前歯)歯周外科治療(再生療法、遊離歯肉移植術) |
患者様の年齢 | 43歳 |
患者様の性別 | 男性 |
治療期間 | 3年 |
治療にかかった総額 | 800,000円(再生療法6回、部分矯正) |
治療する際に起こる メリット |
かなり進行した歯周病だった為、通常のプランであれば数歯抜歯して入れ歯かインプラントを選択するであろう。しかし今回矯正治療と再生療法を行えたことにより最小限の抜歯で済み自分の歯のみで咬める口腔内環境になった。 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
歯周治療を行う事により歯肉が退縮し歯が長くなった感じがする。それに伴い知覚過敏やものが詰まりやすくなったり根面う蝕のリスクが高まるため定期検診は必須となる。 |
重度歯周炎患者に遊離歯肉移植術を行って
丈夫な歯肉を獲得した1症例
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治療前
歯肉に炎症があり歯ブラシを当てるのも痛かった。特に右下3,4番は硬い歯肉も失われていてこのままだと歯肉退縮が進行してしまう状態であった。
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治療後
右下3,4番は移植手術後分厚くて丈夫な歯肉を獲得し歯ブラシを当てても痛くない状態になった。
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患者さまの主訴 | 歯ぐきから出血する |
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治療内容 | 歯周基本治療(ブラッシング指導、不良補綴物の交換、スケーリング,抜歯、治療用義歯、)遊離歯肉移植術、最終補綴物 |
患者様の年齢 | 67歳 |
患者様の性別 | 男性 |
治療期間 | 2年 |
治療にかかった総額 | 590,000円(メタルボンド1本¥100,000×2本、金属床義歯¥300,000、遊離歯肉移植術¥30,000×3) |
治療する際に起こる メリット |
遊離歯肉移植術を行う事によって歯肉退縮を長期的に予防する事ができた。 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
遊離歯肉移植術は上顎の内側の硬い歯肉を採取する為1週間ぐらい歯肉を保護するマウスピースを使用する。ダウンタイムは約1週間。 |
保険治療による再生療法で骨の改善が認められた1症例
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治療前
右下3,4番には垂直性骨欠損が認められ、特に3番は根尖に及ぶ骨欠損を認め歯も揺れていた。
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治療後
骨が平坦化し4番は後ろの6番と連結固定し歯の揺れを抑えた。
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患者さまの主訴 | 段々と歯が揺れてきてこのまま抜けてしまうか心配 |
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治療内容 | 歯周基本治療(ブラッシング指導、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整、不適合冠の交換)歯周外科治療(再生療法) |
患者様の年齢 | 38歳 |
患者様の性別 | 男性 |
治療期間 | 1年 |
治療にかかった総額 | 保険治療のみ |
治療する際に起こる メリット |
このまま様子を見ていたら5年後抜歯になったであろう歯を再生療法を行った事により歯の寿命を延ばす事ができた。 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
知覚過敏、根面う蝕、歯の脱臼、歯間部が広くなる、骨が再生しないリスク。 |
その他の外科治療メニュー
骨移植「自家骨・人工骨」
歯周組織再生療法の1つで、失った骨の再生をはかるために自分の骨を砕いた「自家骨」(じかこつ)または人工骨を移植します。
歯槽堤増大術
歯がなくなり歯ぐきだけになった部分を「歯槽提」(しそうてい)といいます。その歯槽提を高くし増やすのが歯槽提増大術です。
根面被覆
通常歯ぐきで覆われている歯根は、バリアとなるエナメル質がありません。下がって露出した歯根を歯ぐきで覆うのが「根面被覆」(こんめんひふく)です。
結合組織移植術(CTG)
上記の根面被覆を行う方法が結合組織移植術(CTG)です。上顎の内側の組織を切り取り、下がってしまった歯ぐきを補い増やすために結合組織を移植する方法です。
遊離歯肉移植術(FGG)
遊離歯肉移植術は結合組織だけでなく上皮性組織も移植して、薄くて弱い歯ぐきを分厚く強くする為の方法です。